2018年02月06日

黒潮だよりNO.64 体験してこそ‼

先週土曜日に「NPO法人東三河ハートネット」さんが主催する「車いす体験」に参加してきました。
内容はカリオンビル~穂の国芸術劇場プラットまでを車いすで往復するというもの。
出発する前は、「そんなに大変じゃないだろう⁉」と思っていましたが、そんな余裕はすぐになくなりました。
車いすをこぎ始めた直後、「あれ?真っすぐ進まない、どうして?」となり、補助者の方に聞いてみると、「排水の関係で歩道も少し傾斜がついているんですよ。」との事。
なるほど、そう言われてみれば、普通に進むと片方に偏っていってしまう。
「歩いているときは感じられない傾斜が車いすに乗るとこんなにも感じるものなのか」
「歩道がこんなに狭く感じたのは初めて」などなど、普通に通行している時には感じられないものばかり。
約1時間を掛けて往復する間、エレベーターの待機場所の狭さや石畳の路面の煩わしさなどを体験し、その大変さを身に染みて感じました。
これらの経験は通常の生活をしていたら中々理解できないものであり、これからの施設の在り方、まちづくりの在り方について非常に参考になる体験となりました。
こんな体験をさせていただいた関係者の皆様に感謝です!

 体験ということではもう一つ。
私の地域の小学校が少人数になってきていることは、これまでもお伝えした通りであります。
学校の子どもの数が少ない、クラスメイトが少ない、といったことはきめ細かい授業が施せるという利点はある反面、本来体験することの種類や量が少ないということが言えます。
例えば、「体育でも大人数のスポーツができない」だとか、「人間関係が固定化し、新しい出会いに乏しい」だとか。
学校以外で子どもに様々な体験をさせるのは親の役割なのかもしれませんが、家庭環境により金銭的に難しかったり、時間が取れなかったりなど、そうしたくてもできないといった状況もあるのが実際です。
そう考えると、「体験量を買う」のではなく、「体験量を社会が補う」といったことが必要な時代になってきたと思います。
先日、地元の小学校に見学に行ったとき、近隣小学校とのスポーツと音楽の交流をしていました。これは、文部科学省の補助メニューとして行われた交流体験授業でありますが、我が子が「新しい友達ができた。」、「これまで体験したことのないスポーツができた。」などと喜々として話しているのを見て、体験することの大切さを改めて感じました。

前述の「車いす体験」同様、体験したことがない事は、想像でしかありません。
子どものころから様々な体験、経験をすることで人間は成長していくのだと思います。
私も「車いす体験」をもっと早くしていたならば、様々な場面でもっと配慮することができていたのかもしれません。
変化していく社会環境の中、足らない体験・経験を社会や行政が工夫して提供する仕組みが必要であり、その中から得たもの、感じたものを政策に活かしていくことが重要です。
これからも率先して体験・経験をし、改めて現場主義で活動をしていく決意をさせていただいた良い機会でした。


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Posted by sugi  at 16:04 │Comments(0)黒潮だより

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